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マサチューセッツ 一般病院(MGH; Massachusetts General Hospital)で魅力的な女性の顔を見ることが、男性の脳神経の中で報酬をもたらすといった内容の研究が報告されている(2001年ですが)のでこれを紹介します。

美しさが脳に報酬をもたらすことを研究グループが突き止める
(Study finds beauty can be its own reward)

Study finds beauty can be its own reward



ボストン,2001年11月8日。

古代神話から現代広告に至るまで、美しい女性の顔は男性の行動を強力に駆り立てるものとして見なされてきました。現代、マサチューセッツ一般病院の研究グループが、異性に興味を持つ男性は、女性の顔も男性の顔もどちらもその魅力を認識するのに対し、魅力的な女性の顔だけを見ることに努力を注ぐことを研究で示しました。その研究では、食料、ドラッグやお金といった報酬への反応として以前から特定されている脳領域が、顔の美しさにも反応をしていることを示しています。


「我々のグループでは動機付けされた行動の変化のベースとなっている心理学的な仕組みを研究しています」とHans Breiter(MGH の放射線部の動機と感情の神経科学センター)は話す。

「多くの神経科学者達は顔に対する視覚的な処理を研究していますが、我々は美しい顔を見ることがそれ自体で報酬をもたらすのかどうか、そして脳の動機付け中枢を活性化するのかどうかということを見つけ出したかったのです」

こうした疑問に対して、研究者達は異性を好む若い男性達のグループで3つの実験を行なった(女性の顔の刺激に対する反応が月経周期中に変わる場合があることを、他の最近の研究が示していたので、男性が選ばれた。)。

各実験では80枚の写真を使い、それらは美しい女性、平均的な女性、美しい男性、平均的な男性といった4つの分類に分けたものであった。


1つのグループには、1(全然魅力的でない)から7(非常に魅力的)の段階に顔を評価するように要請された。実験の被験者達には顔の分類は伝えられなかった。

もう1つのグループではキーボードのあるキーを押すことで
顔を眺める時間をコントロール(長くも短くも調整できる)できるやり方がなされた。

そして3番目のグループには顔をみたときに脳内イメージを検査;機能MRI(functional MRI)は、食べ物、お金、そしてコカインのようなドラッグで活性化される脳領域として以前に特定された領域に焦点を当てた。


Nancy Etcoff博士(MGHの心理学者であり研究リーダーの1人でもある)は、「美しさへの感覚は生まれついてのもので、同様に、美しさが普遍的なものであるという、確証を得るに至ったのです。
もしも美しさというものが自然選択的に確かに脳内で存在するならば、美に対する脳内の神経回路を見つけられることでしょう。」


研究での評価段階では、被験者達の付けた顔に対する評価値と元々の評価値との対応付けがなされたが、魅力的な男性は魅力的な女性と同様な対応結果であった。

しかし、キーボードによる実験では魅力的な女性の顔を見る時間が明らかに増加している一方で、他の顔、魅力的な男性を見る時間が減少傾向にある結果となった。

脳内イメージでの実験では、以前に「報酬回路」の一部として特定されているのと同じ領域が魅力的な女性を見たときだけ増加的に反応することを示した。

「脳が好むもの、魅力的であると判断されたイメージ、と、脳が欲しいもの、その中にあるものやそれ自体、といった間には
違いがあるように思える」と精神科医のBreiterは話す。

「特に興味深いのは、魅力的な男性はそうとして認識されているにもかかわらず魅力的な男性の顔というものが平均的な反応しか引き起こさなかったことである」

Etcoff博士は次のように付け加えた:
「しばしば社会的刺激と見なされるものがこれらの領域(それらは、脳の非常に古い部位であり、言語化以前の部分にある)を活性化することができることを私たちが理解したのはこれが初めてです。

経験、学習および個人の特質がすべて個々の人間の魅力に影響を及ぼすことを私たちは知っていますが、 これらの結果はこの基礎的な報酬的な反応が人間性に深く据え付けられていることを示しています。


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さて、非常に面白い研究だと思います。さすがは米国。いろんな研究をしてネットでも公開しています。

美しさを語ると、すぐにそれは国や文化によって違うから、とか、個人個人の好きで決まるなどと、それ以上の議論にならない事が多いのですが、このMGHでの研究では、美が(美を感じる脳内神経回路として)普遍的なものとして存在するかもしれない事を示唆しています。
経験的にも、美しい女性は男性を元気にし、病気からの回復の原動力になったりもします。

美とは、もっともっと奥深いものではないでしょうか?

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