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ブラジャーが乳癌を生む(その2

ブラジャーと乳癌の関係をもう少しネット上で調べてみました。
当然と言うか、日本のサイトにはマジメな議論や参照をしているサイトが少ないようで少し残念・・・。もっと盛り上がってても良い話題と思うのですが。

ブラジャーと乳癌が関係があるとする意見と、そんな関係は無いとする、両論があるので、そのどちらをも参照し結局は自分自身で判断するしかないのだとは思います。

なお、この記事で参照したサイトのページは英文であり、全文を訳したわけではありませんし、直訳調どころか誤訳もあるかもしれませんが、恐れずに意訳したりしています。詳細は常に原文を参照するようにしてください。

乳癌の原因はブラジャーとは関係ないとする記事

   goo教えて、での「睡眠時のブラジャーについての質問」です。これは日本語なのでスラスラ読めます。内容は、
睡眠時のブラジャーが乳癌の原因となるのではという不安な質問をしており、心配無いと一般の方が回答しているようです。そして、安心しきって終わっているようです。(なぜ一般の方の意見をそんなに簡単に鵜呑みに?

   Can Wearing a Bra all the Time Cause Cancer?(1日中ずっとブラジャーを着けると癌の原因になりますか?)
 これは、breastcancer.orgという乳癌専門サイトで、質問には

『いいえ、そのような事で乳癌になりえるはずがありません。あなたが着ているものや、どのように胸に着けているかということは乳癌のリスクに何も影響を与えません。』 と答え、さらに詳細な議論のページを紹介しています: ここでは、個人での要因として、年齢、自身や家族の乳癌の経歴と要因を説明しています。

National Research Center
for Women & Families
これも同じ「Can Wearing a Bra Cause Breast Cancer?(ブラジャーの着用が乳癌を引き起こしますか?)」という質問に以下のように回答しています。

『乳癌を引き起こす原因についてしつこい神話があります。その最たるものがブラジャーを着けること、 またはアンダーワイアー付きのブラジャーを着けることが病気を引き起こすというものです。

ブラジャーが乳癌をどのように引き起こしているかという話は明白にはなっていません。 根拠とされる1つの事としては、乳癌が西欧諸国で共通して多いという事実がよく言われますが、 そこでは1920年代にブラジャーの着用が始まり、その他の地域ではまだでした。
乳癌の発生率に地理的な違いがあるのは真実ですが、非常に多くの要因があります、食事、エクササイズ、ライフスタイル、子供の出産経験やその他です。これらの方がブラジャーよりももっともらしい説明なのです。
人々がメディカルケアへのアクセスがより少ない地域では、たとえ乳癌であっても、それほど多く診断されません。そして乳癌になるリスクが年齢を重ねるほど高くなるので、若くして他の病気で死ぬ人々地域では乳癌発生率はより低い値になるのです。これは、ブラジャーを着けても着けなくても関係はありません。

確実なこととしては、よく考慮された研究(well-designed studies)は、ブラジャーが病気を引き起こすということを乳癌専門家に確信させるには至っていません。
乳癌の発生のリスクと関連している要因をリストします:(要因がリストされているが略させてもらいます)


なるほど、専門家や権威のある団体の回答でもあるし、少なくとも一般人からの回答ではないので、これで安心と思う方もいることでしょう。

しかし、元々の議論の発端となった「Dressed To Kill」の著者でもあるSydneyの反論もよく聞くべきと思います。その前に他の意見も引用します。


 乳癌の原因はブラジャーであるとする記事

  Bras and Breast Cancer by Ralph L. Reed, Ph.D.,Natural Health and Longevity Resource Center

私は環境化学者(生物化学の博士)であるが、1年以上前に薬の国立ライブラリーデータベース上にある記事を見つけて以来、乳癌に関して多数の研究をしています。その記事はブラジャーを着けた女性と着けない女性とで、乳癌率の増加を示したものでした。

そのハーバードでの研究は私を魅了し私はその裏づけとなり得る医学的資料を探しました。1996年の1月、私は
Singer と Grismaijer の書いたリンパ腺を弱める説明の本を見つけました。私は手に入ったリンパ腺に関するすべてのものを読みました。
そこで分かったことは驚くべき事だったのですが、それは別の話とします。本質的には、
Sydney Ross Singer と Grismaijerの発見は、1日に12時間以上ブラジャーを着けると乳癌の率が劇的に上がるというものでした。

・ブラジャーを1日24時間着けた女性は、乳癌を促進する4つの要因のうち3つを持つ(彼らの研究では、癌のグループのn=2056に対して、標準グループはn=2674)

・ブラジャーを1日12時間着けて、しかも寝ない女性は7つのリスクのうち1つを持つ。

・ブラジャーを1日12時間より少ない時間着けている女性は152のリスクのうち1つを持つ

・ブラジャーをめったにしないか全然しない女性は乳癌になる要因の168のうち1つを持っていた。
 24時間着けているばあいと全く着けない場合とでの違いを総括すると、125倍の違いがあった。

この研究結果は、たとえそれが他の要因も加味したような"controlled study"ではないにしても、説得力があるものだった。

出版されている医療論文で知られていることは、乳癌の危険因子はほとんどが3倍未満の差でしかない。
Singer と Grismaijerの過去の調査は長い進行期間をもった病気に対して優れたものであることも気に留めるべきである。
彼らの本では、既知の危険因子が、ブラジャーを着けた行為とリンパ系統とがどのように関連し得るかを示している。

・・・(略)

もちろん、ブラジャーが引き起こすものとして、他にも悪いことがあるかもしれない。その1つは温度である。胸は外部の器官であり、当然に温度は低い。癌は温度に依存したものでもある。乳癌はホルモンに依存している。温度はホルモンの働きを変えることができる。胸の温度は月単位のサイクルで変化する。

・・・(略)

何年も前には、多くの人はタバコが肺がんを引き起こすことは奇妙と思っていました。
・・・


かなり直訳調ですいません。しかし、ブラジャーと乳癌の関係を最初に「Dressed To Kill」で公にした著者の1人であるSydney Ross Singerの出版後の背景や意見は   http://ezinearticles.com/?Bras-and-the-Breast-Cancer-Cover-Up&id=795041にもあり、ここにも興味深いことが書かれているのですが、
それよりも、こちらの最近の記事も是非とも知って欲しいと思います。それを以下に一部を書きます:

http://www.ps-magazine.com/Well-being_94/Bras_Still_Cause_Breast_Cancer_Are_Your_Patients_Dressed_To_Kill.shtml
こちらはSydneyの最近の記事で、乳癌とブラジャー着用の関係を言及した当初は笑われ、
あざけられ、科学的な確証がないとして無視され、乳癌は病気という以上に、文化的な現象とも言っています。

『Dressed To Killでは、1991-1993年にブラジャーと乳癌との関係を、
ブラジャー着用の習慣を持った4700人のアメリカ人女性(約半分が乳癌)で調査したもの。

その研究では、1日に12時間を超えてブラジャーを着けると乳癌率が劇的に高くなることを示しました。

ブラジャーを着用しない女性では男性と同じ程度であったが、1日に18~24時間もブラジャーを着けた場合では、着けない場合より100倍以上も乳癌率が高くなる結果となった。

これは、タバコと肺がんの関係の割合よりも、3~4倍も高いことを示している。


しかも驚くべきことに、日本の研究結果(Syndneyの主張していたように、ブラジャーが自律神経系を損ねる可能性を示している)に言及しています(J Physiol Anthropol Appl Human Sci. 2002 Jan; 21 (1): 67-74))。その他の2つの日本からの研究も同じ傾向を示していたとのこと。

その研究の結論では、型にはまったブラジャーによって行使される圧迫が強ければANSアクティビティ(?)へ重大なネガティブ作用を及ぼす事を、我々のデータは示している。(略。専門用語?)・・・

Sydenyは、この研究がアメリカではなく、なぜ日本から出たのかと書いています。


日本は最近まではブラジャー着用の文化ではなかった。しかし、今や、
西欧の胸やブラジャーへの観念から、乳癌率を高めつつある。


イギリスでは、2000年に2人の乳癌専門家による興味深い研究がテレビドキュメンタリー番組として作られた。
その結果はパニックを引き起こしそうなほど驚くべきものだった。
番組である「Bras - The Bare Facts」はBritish Commonwealthでの国際ニュースでも流されたが、アメリカでは完全に無視された



以上、乳癌とブラジャー着用の関係について、関係あり・関係なしの両論の1部を紹介しました。
我々日本人は、もっともっと知るべきことが多いのではないでしょうか。
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